「のうだま2」を読みました。
年齢とともに、体力が衰え、記憶力が衰え、できることも、チャンスも減ってきて・・・。
ネガティブな気持ちを払拭してくれました。
いい本です。^^
ーーーーーーーー
Q1. 年をとれば、記憶力は衰えるの?
ネガティブな自己暗示は能力を低下させる。
18-22歳の若者
60-74歳の年配者
各64人集めテストを行った。
「これはただの心理学のテストである」といって試験を受けた場合と、
「この記憶試験では、通常、高齢者のほうが成績が悪い」と説明したとこ同じ試験にも拘わらず、年配者の正解率は30%低下したそうです。
Q2. 最近物忘れが多い。
単なる注意力散漫である可能性があるそうです。
Q3. 年を取ると、若いころに比べると人の名前など中々思い出せない。
長く生きている分経験が多いためデータ(記憶量)が、子どもにくらべると多い。
そのため、記憶を思い出すのに時間がかかるし、間違った記憶を呼び起こしてしまうこともある。
たとえば、子どもが知っている名前はクラスメイト+αぐらいの人数であるが、大人の場合、付き合いも増え、芸能人、歴史上の人物、政治家などなど何千、何万となる。
Q4.若いころに比べて覚えられない。
学生時代は今とは違って、勉強そのものが生活の中心。机に向かって教科書を読んだり、ノート見返したり。学生時代であっても単語の記憶は苦労したはず。何回も何十回も繰り返しおぼえようと努力して記憶したはず。今は中々覚えられないのではなく、そもそも覚えようと努力していない。
Q5. 年をとると脳が衰える
2005年オランダ115歳まで健康だった女性の脳を死後徹底的に解剖した。
その結果、シナプスの数、遺伝子の状態、たんぱく質の量など若いころの大差がなことがわかった。「脳は年をとると衰える」という認識は間違っている。間違った情報を信じネガティブな方向に自己暗示をかけてしまうのはもったいない。
Q6. 学力テストや入学試験に挑むとき、緊張感を取り除く方法は?
本番で実力を発揮できない人、プレッシャーがかかりやすく普段通り実力が発揮できない人は、
「試験への不安を書き出す」
ことがよい対応策。
テスト直前に試験科目のどの部分に不安を感じているか具体的に書き出す。すると緊張がほぐれ10%ほど点数が向上したそうです。試験に関係のないことを書くのでは効果がなかったので「気持ち」を素直に吐き出すことが重要。堂々として緊張しないタイプの生徒は、書いても成績はあまりかわらなかったそうです。
Q7. 記憶するのに適切な時間はあるの?
就寝の1~2時間前は脳にとって記憶のゴールデンタイム。
集中学習よりも分散学習の方が同じ時間勉強をしたとしても長期記憶に残りやすい。
朝型勉強するよりも夜型勉強の方が記憶定着しやすい。
小腹が減っているときもシータ波がでているので記憶のチャンス。
■記憶力を高めてくれる脳波とは
シータ波
海馬で発生する脳波。強制的にシータ波を出すには歩くこと。単純に歩くよりもまだ来たこともない初めての場所を歩くとより強いシータ波がでる。また周囲に注意を向けて石規定に探索をしているときにより強いシータ波がでる。
もっとも効果的なのは自分の足で歩くことですが、厳密にいえば「場所を移動するとき」もシータ波が出ることがわかっている。バスや電車に揺られていたとしても移動しているという事実を脳が感知すれば海馬はシータ波をだす。
歩くときにシータ波が出るのは周りの風景が変わるからではく、脳内ナビ(「移動している」と脳に思わせると現在位置を検索しようと動き)が活発になるから。景色が見えない飛行機の中でも仕事がはかどるのこのため。
同じことを知ったとしても「ふーん。だから何。」というに冷めた目でみているとシータ波はでない。「なぜこうなの?それで次はどうなるの?」などわくわく感をもっていると強いシータ波が出て記憶力も高まる。
つまり年をとって記憶力が衰えたのではなく、脳がマンネリ化しシータ波が出てないからである。
■記憶の素 LTP(Long Term Potentiation)
電気で海馬を繰り返し刺激すると脳同士の結びつきが良くなる。
この電気の代わりになるのが
思い出すこと=復習
である。
シータ波がでているとき(興味をもてば)はちょっとした刺激でもLTPが起こす。そのためものごとは覚えるまでの復習回数が少なくてもすむ。また感情が動くようにすると記憶に残る。例えば、セリフや単語など感情を入れて読んだ方が記憶にのこる。
一般的に新しい情報身に着けたときはその日6時間以上眠ることが必要。(整理するのに要する時間)睡眠時間が足りないと海馬が情報を整理しきれず長期記憶に保存するどころか数日のうちの廃棄してしまう。
■レミニセンス効果
何度もやってできないことも、眠っている間に記憶が熟成されできるようになる。しかし日々の努力の積み重ねが絶対必要。
コメント